はじめに|日帰りで“万博体験”、行ってきました
2025年6月21日(土)、晴れ、最高気温30℃。
神奈川から中学生の息子と二人で、日帰りで万博に行ってきました。
パビリオンの予約はひとつも取れず、シャトルバスも予約できず、
ほぼノープラン+暑さ対策だけして日帰り遠征を決行しました。
朝4:50出発、帰宅は23:30過ぎ。大阪滞在は約13時間、万博会場には約8時間滞在。
この【後編】では、パビリオンの予約がなくても体験できたことや、親子で感じた“万博らしさ”について振り返っています
「在来線の導線やトイレ、自販機」など実用情報は【前編】に分けてありますので、これから行く方はぜひそちらもあわせてどうぞ。
実はちょっと“アンチ万博”寄りでした
正直に言うと、私は大阪万博にあまり良い印象を持っていませんでした。
お金もかかるし、準備もグダグダ、建設の話題はネガティブばかり。
正直、どこか「税金のムダ」「また日本の恥を世界に晒すのでは」と思っていました。
でも開幕してSNSで「楽しかった」という感想を目にするうちに、もともと民族衣装や民族楽器が大好きな私、気になってきました。そこに息子が「行ってみたい」と言い出したのです。
「自分でみてみないとわからないよな。」
そんな軽い気持ちで、日帰りの弾丸万博が決まりました。
入れたパビリオンはたったの3つ
不完全燃焼感はある
先に書いてしまいますが、実際に見られたパビリオンは、コモンズ館・北欧館・ミャクミャクハウスの3つだけ。
予約も取れなかったし、炎天下の中で長時間並ぶのも体力的に厳しくて。
万博らしい食べ物もほとんど食べられず、グッズも買えず。
「もっと楽しみたかった…!」という思いは、当然あります。

それでも、“これだけは”に絞ったもの
唯一がっつり並んだのは“ミャクミャクハウス”
息子の今回の1番のお目当ては「ミャクミャクハウス」。
そこだけは行きたいと言うので、1時間半並びました。
待機列がほぼずっと日陰だったこともあり、休憩を兼ねて並ぶことができました。
「これであの入場待機列の地獄がチャラ」
とまで息子は言いいました。
息子の希望がそれだったのは、ちょっと拍子抜けでもあったけど、結果的に最優先にしてよかったと思います。

息子のつぶやきで、展示の見方が変わった
「これ、赤道つながり?気候で分けてる?」の衝撃
そんな中でも、印象に残ったのがコモンズ館でした。
いろんな国のスタンプを集めながら歩いていると、息子がふと口にしたひと言。
「このグループ、大陸で分かれてるんじゃないよね?赤道つながり?
なんか、気候で分けてる感じがする。温帯とか寒帯とか。」
コモンズ館はたしかに「アジアコモンズ」「アフリカコモンズ」などの名前が付いています。
でも、展示されている国の並びは、大陸ごとというより少しシャッフルされてるように思いました。大陸で分けると隣国などある程度文化が似るよなと思っていたところに、「気候」という視点を感じた息子の一言は、私にとってちょっとした衝撃でした。

世界地理は、“見る”ことで立ち上がってくる
息子は中学生。ちょうど今、学校で世界地理を習っているところです。
教科書には「気候帯」「大陸」「赤道直下の熱帯雨林」なんて言葉が並ぶけれど、
それを実際に“体感”できる機会って、なかなかありません。
でも、この日のコモンズ館はまさにそのチャンスでした。
たとえば日差しの強い国の衣装の色彩、海に囲まれた国の暮らしの展示を見ながら、
息子は「暑い国の色だね」「これはなんだ?」とつぶやく。
そうやって、学校で習ったことと、目の前の世界がつながっていく。
それが本人の中で“知識”から“実感”に変わっていく瞬間だったように思います。
万博って、小さい子より中高生向けかもしれない
世界地理を学び始めた今だから
会場で見かけた親子連れは、小学生以下の子どもを連れている人がほとんどでした。
スタンプラリーやキャラクターとの記念写真など、小さい子でも楽しめる仕掛けがたくさんありました。
でもふと、「万博の展示って、実は中高生くらいの方が面白いんじゃないか?」と思いました。
ちょうど“世界地理”や“暮らしの違い”といったことを習い始めたタイミングだからこそ、
展示がただの飾りじゃなく、“自分の知っていることとつながるもの”になる。
「この国、雨がたくさん降りそうだね」
「エジプトの太陽の船に似てるかも」
そんな会話が自然に出てくるのは、まさに“今の息子”だからこそだなぁ…と感じた場面でした。
子どもの“体験格差”が気になるからこそ
修学旅行で行ける子もいれば、行けない子もいる
最近、「子どもの体験格差」という言葉を耳にすることが増えました。
どんな体験をしてきたかで、物の見え方や興味の持ち方に差が出るという話です。
今回の万博も、行けるかどうかって、地域や家庭の状況にけっこう左右されるイベントだと思います。
息子の中学は、今の3年生は修学旅行の一部として万博に行きますが、息子の学年は対象外。
それもあって、「興味があるなら連れていきたい」と思ったのです。
“一度行っておけば、どういうものかわかる”
知っているだけで、世界は広がる
新幹線も、日帰り旅行も、万博も。
一度でも体験してみると、それだけで世界の見え方が変わってくる。
「知ってる」って、思っている以上に力がある。
いつかの記憶が、“あのとき行ったな”って引き出される日がくるかもしれない。
それがあるだけで、十分なんじゃないかと思います。
おわりに:満足の中に、ちょっとだけ願いを込めて
種まきができていたら、それでいい
今回は、「満足させて帰す」ことがテーマだったのかもしれません。
それがミャクミャクハウスだったことは、ちょっと笑えますけど。
でも、それが“万博に行った”という実感と記憶になったなら、今回の日帰り弾丸万博は成功です。
0から1へ。
その“最初のスイッチ”を押してあげるのは、子どもが子どもでいるうちの、親の大事な役目だと思っています。
もちろん全部の体験を用意することはできないけど、できる限り体験させてあげたいと思います。
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